川崎フロンターレ と ポジショナルプレー (2)

主題に入る前に -ルヴァンカップ決勝’17 雑感

 

川崎フロンターレファンの皆様におかれましては、ルヴァンカップの決勝での出来事、大変受け入れがたいことと存じます。

かくいう私も、1日寝込んでしまいましたが、ようやく落ち着いて振り返る気になってまいりました。

前半早々にミスから1点を取られた後、「1点くらいなら全然逆転可能だろう」と信じて見守っていました。おそらく多くの川崎ファンがそうだったはずです。

前回の対戦では5-1と快勝していただけに、どうも決定機を作れない川崎に違和感を感じながら試合は進み、

ついに点は奪えず、中途半端になったパワープレーの代償に追加点を取られ、試合終了でした。

 

振り返ると、セレッソは前回対戦のようにボールをつなごうとはせず、柿谷を前線に残しリトリート&カウンターに徹し…なんていう作戦を仕掛けてきました。

インタビュー記事を見ていても、どうやらセレッソは前回対戦で「まともにやりあったら負ける」と思ったとのことで、大幅な作戦変更をしてきたとのことでした。

川崎は、前半は右サイドからの攻撃から好機を作れず、後半は左サイドからも攻撃するようになったものの、中央をがっちり締められたセレッソ守備陣の隙を作れずでした。

試合後のインタビューで、攻め方についての問題というよりも、プレーの精度が問題だったという反省を口にする選手が多いところが川崎らしいところだなあと思います。

バイタルエリアをがっちり閉めてきたセレッソ守備網であっても、一瞬の隙を作りだしてショートパスで崩せただろうと考えるのだろうと思います。

 

確かに、以降で考察するフロンターレが良い時の攻撃が機能したら、

もしかするとセレッソ守備網を破れたかもしれないと思わせるところが川崎の面白いところだなあと思ってしまうのは、たんに川崎好きだからでしょうか。

 

0 “Area of Cooperation”

さて、本稿から2回にわたって、引き続き川崎フロンターレとポジショナルプレーについて考えていきたいと思います。

前稿では、川崎フロンターレの基礎となる風間サッカーを象徴するような言葉の数々は、

「ポジショナルプレー」という概念からいえば、「ボール保持者とその直接的サポートプレーヤーの動き」を具体化したものだと考察しました。

 

mudame.hatenablog.com

 

 

ポジショナルプレーの記事として紹介した『It’s Just a Sport』内の “Crash Course to Positional Play”では、

ボールの保持者と直接的サポートプレーヤーが関係するエリアを“Area of Mutual Help“と呼び、

それ以外の広範囲でかたどられる間接的サポートプレーヤーが位置する部分を“Area of Cooperation”と呼んでいます。

 

前稿は、“Area of Mutual Help“での各プレーヤーの動きに関しての考察でしたが、

本稿は、同時に“Area of Cooperation”を含めた各プレーヤーのポジショニングに関する考察になります。

個人的には、サッカーを観戦する際に、この部分に注目すると面白いと感じている要素でもあります。

 

なお“Crash Course to Positional Play”では、上記2つのエリアのプレーヤー間の相互作用がうまくいった場合、下記3つの状態が生み出せるとあります。

 ‐A. Continuous Spatial Distribution (連続してフィールドに構造的に選手が分布されている状態)
‐ B. Ball Circulation (ボールがスムーズにフィールド内を循環している状態、そのためにフリーな選手・スペースを連続的に生み出せている状態)
‐ C. Collective Spatial Awareness (選手同士が現状のポジショニング状況を把握して正しいポジションを継続して修正できている状態)

 

 

次稿では、上述の3つの状態を作り出せている時、どのようなポジショニングが意識されているのかという点を中心に議論できればと思います。

 

1.     縦の深さ -なぜ阿部がCFとして起用されたか

2.     横幅の取り方 -「そこにエウソン」の生まれ方

3.     中盤3選手のポジショニング -中村憲剛はなぜサイドに流れるのか

川崎フロンターレ と ポジショナルプレー (1)

前稿では「ポジショナルプレー」の概念を紹介している記事の要旨を書いてみました。

 

mudame.hatenablog.com

 

本稿では、ショートパスを駆使して今季J1トップクラスの勝率を誇る川崎フロンターレ)の成功要因を、
「ポジショナルプレー」の概念に当てはめて分析することをチャレンジにしています。

なぜ川崎?

前項で取り上げた“Crash Course to Positional Play”の最後に、元バルセロナのチャビが「フリーマン」について語る部分があるのですが、
ここで、愛すべき川崎フロンターレについてポジショナルプレーの概念を使って考察してみたくなりました。
チャビが語る「フリーマン」を作る原則と、ポジショナルプレーが生み出す3つの競争優位性の議論について、前・川崎監督の風間八宏さんの話をそっくりだと思ったのです。
ここからは、「ポジショナルプレー」の概念に基づいて、風間さんや川崎の選手に関する記事やインタビューから川崎のサッカーを説明できればと思います。

「出して、動く」「背中を取る」「フリーの定義」… ボール保持者とDirect Supporting Playersの関係性

風間サッカーを表す言葉といえば「出して、動く」でしょうか。
昨年までJリーグ中継で川崎戦を見ていた方なら、風間監督がハーフタイムのコメントでこの言葉を多用していたことを思い出せるでしょうか。
この言葉について、今期加入した阿部選手に関する記事を見つけました。


『忖度できる男、阿部浩之(川崎F)』
前任の風間八宏間監督時代から川崎は「出して動く」が攻撃の根幹を成す。
ピッチに立つ選手は正確な技術はもちろん、「どこにパスを出して、どこのスペースに動くのか」を考えながらプレーすることが求められる。
誰もが簡単にできるわけではない。
中村憲剛が折に触れて話しているように、仲間の特徴を理解し、スムーズに次のプレーに移行できるまでトレーニングを積んでようやく形になるものだ。
結局そのベース部分を習得できずに数年でチームを去ることになった選手も過去には存在する。
つまり、川崎のサッカーには選手間の深い相互理解が不可欠ということ。
http://www.bbm-japan.com/_ct/17090105

この記事は、阿部選手が難しい川崎サッカーに適応した理由が述べられていますが、
他のチームに比べて「どこにパスを出して、どこのスペースに動くのか」を考えてプレーする難しさも読み取れます。

また、風間サッカーのパスの方法論を説明したものの1つに「相手の背中を取る」という言葉があります。
2014年に「背中を取る」とは何かを解説している五百藏容さんの記事などを参考に、下図で説明してみます。
(参考:https://coachunited.jp/column/000107.html)

 

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このように、選手はパスを「出して」、相手マークの「背中を取」るようにして「動く」。これを繰り返して前進していくことが求められます。

これが、前項で説明したチャビの「フリーマン」の説明に似ているのではないでしょうか。
上図の味方Xは、背中を取ることで「位置的優位性」を確保できますし、パスが成功していくことで局所的に「数的優位性」を生み出せます。
さらに、前の記事にあるように、阿部選手のようなプレーヤーが揃っていない限り、このコンセプトが機能しない=「出して、動く」に関するプレーの「質的優位性」を有していると言えます。

加えて、「フリーの定義」に関する記事にも、「出して、動く」中での質的優位性が考えらていることがうかがえます。

 

とりわけ選手たちに最もインパクトを与えたのが、“フリーの定義”であることは間違いない。

背後にDFが密着していたとしても、出し手が速いパススピードで足もとに正確に付け、

受け手が次の動作に移れる置き場所に正確に止めることができれば、そう簡単には取られないし、

攻めの幅も広がる。そういう考えを植え付けてきた。

一般的に考えれば、受ける際に誰もマークに就いていない状態を“フリー”とするが、

風間監督が率いるチームはそれだけがフリーの状態ではない。

その意識と成し得るための技術があれば、受けられる状況の選択肢も広がると同時に、崩せるエリアも広く見えるようになる。

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail2/id=20021

 

 

つまり、そのタイミングでボールを受けられるクオリティを有した選手であれば、一般的にはスペースがないような場所でも「フリー」であるといい、パスを受けてよいということになります。

パスを受ける側と出す側に関する記述は『フットボール批評issue17』より一部転載されたこの記事より見受けられます。
まず、パスを『受ける』時は、『いつ』『どこで』『どう』がポイントになります」とあります。
――

『いつ』は、ボールを持っているパサーがパスを出せる瞬間です。(中略)  この「いつ」が共有されていないと、受け手はパスが来た時に相手にマークされてしまう。たいていはボールが止まっていないのに、受け手が自分の受けたいタイミングで動いてしまうので、その時はマークを外していても実際にパスが出てくるタイミングでは再びマークされてしまう。これではせっかく事前にマークを外していても意味がない。出し手がパスを出せる瞬間=「いつ」を共有していることで、はじめてちょうどいいタイミングでマークを外すことができる。
(中略)
『どこ』は、敵から外れている場所です。そんなに敵から離れていなくても大丈夫です。『いつ』が共有できていればそんなにスペースは必要ない。受け手は1人とはかぎらないので、受けられる可能性のある選手が同時に受けられる場所に動けば、守備側を無力にできます」
(中略)
『どう』は、敵のマークから外れるための駆け引きですね。外れているなら止まっていてもいい。敵の視野から外れたところに立っていて、敵が気づいて動いたら逆をついて動けばいい。わざと隠れるわけです」
http://jr-soccer.jp/2017/09/07/post74201/

 

続けて、ボール保持者のパスを出すタイミングにも言及されています。

ボールが味方の間で動いている時、つまり『いま』ではない時に受けるためのアイデアを持って準備をする。
「ボールが動いているうちに考えておくのはパスの出し手も同じです。1メートルのパス交換の間に視野を作っておく。それができるのが上手い選手です。パサーが見なければいけないのは『敵の一歩』です
http://jr-soccer.jp/2017/09/07/post74201/

これらは「ポジショナルプレー」で言及されている、ボール保持者と直接的サポートプレーヤーとの相互作用をよりタクティカルに落とし込んだものだと思います。

数的優位性を生み出すために「出して、動く」。
その中で、位置的優位性を作り出すために「相手の背中を取る」。
質的優位性が生まれたプレーヤーは「フリー」であり、パスを受けられる。
それらを基軸に、受け手と出し手が「いつ」「どこで」「どう」パス交換するのかを共有している関係性を作り出す。

これが風間サッカーの基本と言えるのではないでしょうか。
ただし、これは「ポジショナルプレー」の概念に一部にすぎません。
次項では、川崎がIndirect support playerがOrganized Structureを持続的に形成してプレーを進めているか?という点を中心に検証したいと思います。

ポジショナルプレー という概念

最近、サッカーに関する記事を読んでいると、”ポジショナルプレー”という用語が流行っているようです。 しかし、恥ずかしながらまったく馴染みない言葉だったので、少しお勉強してみることにしました。

Twitterに流れてきたDavid Garcia “Crash Course to Positional Play” を参考にわかったことを書き出していきます。

https://www.itsjustasport.com/home/2017/6/22/crash-course-to-positional-play-part-1-of-4 https://www.itsjustasport.com/home/2017/6/22/crash-course-to-positional-play-part-2-of-4-organized-structure https://www.itsjustasport.com/home/2017/6/22/crash-course-to-positional-play-part-3-of-4-players-relationships https://www.itsjustasport.com/home/2017/6/26/crash-course-to-positional-play-part-4-of-4-generate-superiorities

その前に、ポジショナルプレーという言葉は、サッカーの戦術を考えるために非常に有用な「概念」だなと思いました。

概念とは、サーチライトであるといいます。 その言葉が光のような役割をして、これまで見えてこなかったようなものが見えるようになるということです。

苅谷剛彦『知的複眼思考法』(1996, 講談社)では、「セクハラ」という概念でその効果を説明していますが、

例えば、セクハラという概念が登場する前は、「電車で男性が女性の体を触ること」と、 「公共の場でおじさんがエロ本を読んでいること」が同じ特徴をもっているという認識がされていなかったけれど、 「セクハラ」登場後は、異性に対するいやがらせ行為という括りで批判される対象行為になったと思います。

同様にサッカーにおける「ポジショナルプレー」という言葉も、 サッカーというスポーツを考えるための1つのサーチライトだと思っています。 例えば、「パスを受ける選手は半身でボールをもらいましょう」とか「裏を抜けるフォワードは弧を描きながら走れ」とか、 「最終ラインは高ければ高いほど良いというわけではない」といった個々のプレーに対する評価は、「ポジショナル」という言葉を通してみてようやく理解できることがあるのではないでしょうか。

--

「概念が思考の働きにとって重要なのは、ある概念が与えられることによって、それまでは見過ごされていたことがらに光があてられるようになることにあります。アメリカの社会学者、タルコット・パーソンズは、このような概念のはたらきを『サーチライト』にたとえました。新しい概念は、それまで暗やみの中で見えなかったことがらに光をあてて、その存在を示すサーチライトだというわけです。」

苅谷剛彦『知的複眼思考法』(1996, 講談社

下記は記事の要旨です。解釈間違いなどあればご指摘ください。

3つに競争優位性を生み出すために、全プレーヤーがあるべきポジショニングと、それぞれの役割・関係性を意識すべきということに尽きると思います。

各論については、それといって新しいことはないですが、「ポジショナルプレー」という思想・概念を理解したうえでの各プレーという意味では、 各選手の判断のよりどころが明確になるのかなと思います。

ちなみに、攻撃側の事例が多いですが、守備側に回る可能性を考えたポジション等の言及もほしいところかなと思います:

――

David Garcia “Crash Course to Positional Play”では、大きく3つの要素でポジショナルプレーが説明される:

1)“Organized Structure” (有機的な組織)

‐フィールドの中で、効果的な選手配置が実現されているべきである

‐それはチームメンバー・試合状況によって変わってくる(止まっていてはいけない)

‐むやみに密集しないよう、攻撃側は「横幅」と「深さ」を生み出すポジショニングが必要

2)“Players' Relationships”(選手同士の関係性)

‐各選手は、選手間の相互作用を引き出しながら行動すべきである

‐1. ボール保持者のファーストチョイスはドリブル

1-a. もし相手がボールを取りに来なかったら前進できる

1-b. もし相手がボールを取りに来たら、味方がフリーになるからパスを選択できる

‐2. ポール保持者に近い味方選手=Direct Supporting Playersはボールを囲って3-4名

2-a. ボール保持者のサポートのために相手選手の間にポジショニングすべき

2-b. ボールを受けたら直ぐにパスできるような体の向きで用意しておくべき

2-c. ボール保持者との関係性で、2vs1の数的優位が作れるように心がけるべき

‐3. ポール保持者に遠い味方選手=Indirect supporting playersは組織構造をキープするべき

3-a. あまりボールに近づかず、相手選手を無駄にボールに近寄らせるべきではない

3-b. 次の展開に必要になるかもしれない位置を察知してバランスを考えたポジショニングを心がけるべき

3-c. ロングボールを受ける準備をすべき

‐これらの役割を持った選手たちが相互作用を引き出しながらプレーすれば下記のような結果が生まれてくるはずである

‐A. Continuous Spatial Distribution 

連続してフィールドに構造的に選手が分布されている状態

‐B. Ball Circulation 

ボールがスムーズにフィールド内を循環している状態 そのためにフリーな選手・スペースを連続的に生み出せている状態

‐C. Collective Spatial Awareness

選手同士が現状のポジショニング状況を把握して正しいポジションを継続して修正できている状態

3) “Generating Superiorities”(競争優位性の創造)

‐上記1,2の要素から生み出されるのは、3つの競争優位性であり、それこそが目的となる。

‐1.  数的優位性

フィールドをボール保持者近辺に切り取った際に、味方チームの数が相手チームの数を上回りたい

‐2.  位置的優位性

体の向き・オフザボールの選手の走り出し方といった選手の動作によって瞬間的にでも相手より上回る立場でプレーしたい

‐3.  質的優位性

選手の特性的に、対峙する相手に勝る状況を作り出したい。 足の速いウインガーが足の遅いディフェンダーと走力で勝負する状況を作れたら有利である。

‐「フリーマン」:ポジショナルプレーの説明に必須のコンセプトである

バルセロナ・チャビの説明する事例:ディフェンスラインの選手がボールを保持して前進しようとするケース

‐ボールを持っているセンターバックの選手は、相手より人数が多いケースで、ドリブルを開始する

ミッドフィルダーをマークしていた相手選手がドリブルで前進してきた選手に気を取られて向かっていったら、マークを外れた選手が1人フリーになり、向かっていった相手の背後から良い状態でパスを受けられる

 ‐この状態を連続して続けてどんどん前進していく

 ★そもそも構造的な数的優位性、相手の背後に位置して位置的優位性、

 さらにショートパスを得意とする選手たちが生み出す質的優位性をすべて生み出したプレーモデルになっている

ワールドカップ最終予選 日本対オーストラリアで考える展開の読み合いの重要性

先月末のワールドカップ最終予選で、日本がオーストラリアを2-0で破った試合はとても感動を覚えるものだった。

本田・香川といった日本を代表する世界的スターをメンバーから外して、井手口・浅野・乾といった新進気鋭な選手たちを起用した。

それがうまくハマり、ワールドカップ予選では一度も勝ったことがなかった宿敵オーストラリアに完勝したという見方が一般論である。

このことをもう少し深く掘って考察してみたい。

結論としては、日本は豪州に対して戦術的に上手に立つことで勝利をつかんだといえるだろう。

日本は、豪州がやりたかったサッカーを封じて攻め手を防ぎ、相手の構造的な欠点を突くことで2点を奪うことができた。

下記2つのコラムでは非常に興味深い分析がされている。

日本側からみる分析 ー 豪州の脆弱性を突いたプラン

1つ目は五百蔵容さんが書かれた、日本側から見た、豪州の分析と対策について。

https://victorysportsnews.com/articles/5269

要約すると、豪州は

-          ボールを持つとき、ゴール前中央(バイタルエリア)に構えている3人の攻撃的選手にボールを集めようとする

-          中央に脅威があると見せかけて、サイドに張った選手をフリーにさせてそこから攻めようと計画されている

それに対して日本は、

-          相手の前線3人へのパスコースを切ることで、ピッチ中央に構えているボランチにパスを出させている 

->ここがパスカットのねらい目と判断して、日本のインサイドハーフ(井手口・山口)がインターセプトする

 

また豪州の特徴として、

-          前線3選手をバイタルエリア付近に位置させているということは、あまり下がって守備をさせないことになる

-          そのかわりに、ボランチの守備範囲が広くなっている

1) もしボランチが前から守備にいってしまったら、元々の守備的ミッドフィルダーのポジションは最後尾のセンターバックが飛び出て対応する

2) センターバックが飛び出てパスカットを試みた場合、残りのセンターバックは成功するか失敗するか、その行方を待ってから次の行動をする

これを狙い目ととらえて、一瞬ボールの行方を待ってしまうセンターバックの裏を取ることをチームの作戦としていたとしている。

さらに日本は、豪州の特徴であるバイタルエリアにいる3人の脅威を最小限にするため、

守備に回った際に中央に人数をかけて守ること・パスコースを切ってボールを渡らせない役割を、

中盤の山口・井手口と、ウイングの浅野・乾を中心に課していたとしている。

 

豪州側からみる分析 ー 1年前から積み上げてきたプラン

次に、豪州側の目線でこの試合の分析をされているのが下記結城さんのコラムである。

https://victorysportsnews.com/articles/5290

要約すると、豪州は

-          1年前の日本戦で手を焼いた問題点を解決するシステムを開発

-          ボールコントロール技術力の高い選手たちが、どうやったら円滑にパスをつなげられるのか?が課題

1) 相手のミッドフィルダーディフェンダーの中間のスペースを広げて、

シャドーストライカー」のロギッチ・トロイージがボールを受けれるような駆け引きを展開したい

2) そのため、まずはサイドから攻撃を始める。

3) サイドに突破力のあるレッキーを採用、センターフォワードのクルーズはサイドに流れる動きを繰り返す

4) 相手がサイドに気を取られるような見せて、シャドーストライカーバイタルエリアでボールを受けるチャンスを作る

といったことが狙いになっているとしている。

 

日本が採用している4-3-3という布陣は、中盤に3人しかいないから、そこに守備の穴ができてしまうことが一般的に多い。

特に「アンカー」と呼ばれる中盤の一番後ろにいるプレーヤーの“脇”が空きやすく、豪州もそこをシャドーの2人が狙う意図があったかもしれない。

しかし日本の守備時にその対策を怠らなかったことも、上記コラムでは指摘されている。

 

相手がいるから戦術は固定されない ーじゃんけんのようなもの

豪州からしてみたら、1年前の日本戦などにみられる問題点の解決を試みた新システムを開発してこの試合を戦った。

しかし、日本は彼らのやりたかったことの対策がすでに十分に行っていた。

それでも豪州は、時間をかけて開発したこの戦術を信じてやる以外のプランしかなかった。なぜなら他のゲームプランを持っていなかったから。

 

こうして日本はワールドカップ出場を決めることができたわけだが、ハリルホジッチ監督は、この成功した戦術に固執することはないだろう。

今回の試合のように、1つのパターンの固執すると対策がなされてしまった際、勝ち筋が見出せなくなってしまう。

日本には、(1人で相手ブロックを強引に突破できるような)打開力を持っているスタープレーヤーがたくさんいるわけではない。

それゆえ対戦相手に合わせてプランを変えていく必要性がある。

じゃんけんに例えれば、グーを出してくる相手だとわかっていれば、パーを出せるようにしておく。

自分たちがパーを出すと思っている相手はチョキを出してくるだろうから、それに合わせてグーを出すことも必要になってくる。

こういう読み合いをワールドカップ本番でできるチームになっていたら列強との対戦でも勝てるかもしれない。

だからこそ、いまは自分たちの勝ち筋をひけらかす必要はない。

2010年ワールドカップのときのように「自分たちのサッカー」一辺倒で試合前から戦術的に丸裸の状態で臨むようなことにはならなそうだが、

本番でもアッと驚くプランをハリルホジッチと日本代表には披露してもらいたいと心から願っている。

ゲームとしてのサッカーの面白さ

このあいだ、久しぶりにサッカーの練習試合に参加した。

 

社会人になってフットサルをやる機会は多くて、月に数回やることもあるけれど、

大きなサッカーコートで11人対11人、30分ゲームを2本やる機会は5年ぶりくらいだったと思う。

おじさんにとって、サッカーの試合に出る機会には、よほどのやる気がないと巡り会わないのだ。

 

久しぶりにグラウンドに立って、走って、(シュートを外しまくって、、)思ったことは1つ。

自分にとって、生涯こんなに楽しいスポーツはないだろうということ。

それもこれも、ただ学生時代にサッカー部に所属していた経験があるからに他ならない。

野球は、僕より野球部だった人のほうが面白いだろう。僕がわからないことを知っているし出来るだろうから。

そんな多くの人が持っている、「昔からの趣味を好きだと再認識させられた」というただそれだけのことではあるが、

本当にサッカーというスポーツのことを好きになってよかったなあと感じている。

 

そもそも、僕は今、学生の頃よりもサッカーが好きである。

 

のめりこんだきっかけは、高校3年生のときにとあるプロコーチに出合ったことだと思う。

理屈で攻め方・守り方を教えてもらい、「サッカーって戦術的なゲームなんだ」と初めて理解したことがきっかけだった。

おかげで大学時代から少しずつサッカーを考えながら見るようになり、プロの試合を観るのもどんどん面白くなっていった。

その一方で、自分がサッカーをする機会は減っていき、社会人になったらほとんどやらなくなったのだけれど。

 

それにしてもサッカーは昔に比べてポピュラーなスポーツになった。

先月末には、日本代表がワールドカップ6回連続出場を決めた。

昔はかなり見るのに苦労をしたヨーロッパのサッカーも、今では手間なく簡単に見れるようになったし、情報もあふれている。

 

そんななか、多くの人がサッカーをどんな気持ちで観戦しているのか知りたくなった。

サッカーを観ているすべての人たちが、サッカーを競技として経験したことがあるわけではないだろう。

それでもサッカーは人を引き付けるものがあるとも思う。

 

プレー自体の魅力だけではなく、

ワールドカップをはじめとするオリンピックにも劣らない巨大な大会が成せるお祭り的興奮だったり、

地元チームやプレーヤーを追いかけるファン心理が生み出す応援する気持ちだったり、

サッカーを取り巻く環境は多くの人を引き付けていると思う。

 

しかし、ゲーム自体はどのように感じながら見られているのだろう。

サッカーをやったことがない、あまり詳しくない人たちにとっては、

「なかなか点が入らなくて盛り上がりに欠けるから退屈」という感想を持つのが普通なのではないかなと私は思っている。

90分間で 何10点も入らなくても、サッカーというゲームは試合を通して見所溢れる面白いものなのだ。

そんなふうに、サッカーをやったことがない人たちでも、もう少しサッカーを「ゲーム」として面白くみることはできないか?

それぞれのチームがどんな戦術で、どんな意図で試合に臨んでいるのか?それぞれがゲームの間にどんな行動を起こして、結果につながったのか?ということを読み解くことができたら、

もっとサッカーを好きになってもらえるひとが増えると思っている。

 

一方で、そういう観方を知る機会は少ないように思う。

初心者にもわかるサッカー戦術の文献というのは、いくつか存在するが、

サッカー経験者をターゲットにしていたり、理屈もそこそこに日本サッカー育成者への提言!みたいな話に終始してしまって、

初心者にとって腹落ちが難しいないようなことが多いと感じている。

 

私自身、高校生の終わりまで、試合をそこまでゲームとして面白いと思っていなかった。

たまたま稀代のサッカーコーチに出合ったことで開けた興味を、いま世の中にあるいくつかの文献を参照しながらかみ砕いて、

もう少しゲームとしてのサッカーへの門戸が開けたらいいなあと思っていたりする。

自宅でできる おすすめ自重筋トレ

自分1人で筋トレをするとなると、何をすればいいかわからなかったり、ずっと同じことばっかりになってつまらない。

 

ジムでトレーナーに教えてもらうのが1番とは思いつつ、実は手軽にやる方法をご紹介できればと思います。

とにかく筋トレはフォームが大事。静止画より動画のほうがスッと真似できるので、ぼくは動画をお勧めします。

まず真似しながら通しで見て、フォームを確認してからトライすると良いです。

 

Youtubeで発見できる筋トレメニュー 

まずはYouTubeセレクション。

いくつか実際にやってみたので、その中でもお勧めを紹介したいと思います。

XHIT - 10 Minute Ab Workout: How to Get a Six Pack


XHIT - 10 Minute Ab Workout: How to Get a Six Pack

このシリーズがお勧めです。腹筋10分以外にも、背筋、胸筋など強化プログラムがあります。

自重トレーニングなので、2畳くらいあれば器具がなくてもできるものが揃っています。

 

Tabata for Runners


Tabata for Runners

これはランナー用タバタトレーニングで、脚まわりのトレーニングがメインのプログラム。

短いですが強度は高いし、走る人にはお勧め。

 

10 Minute Kettlebell Workout for an efficient Total Body Workout


10 Minute Kettlebell Workout for an efficient Total Body Workout

これはマイブームのケトルベルを使ったトレーニングです。もっと長いのも短いのもあるけど、10分のプログラムがベストかなあと思っています。

ケトルベルがなぜ流行らないのか不思議でたまらない。

結構いろんなことができるんです。

ダンベル的使い方もできるし、何よりも振れるから、重力の負荷をつけられるんですよね。

ぶんぶん振ってるだけでも(フォームは気をつけて)息も上がれば筋肉もつきます。

 

ちなみに簡単な動きのタバタトレーニングであれば、何回かやれば覚えられちゃうと思うし、そしたら動画じゃなくてタバタ用タイマーを使うのが普通だと思います。

これはタイマーっていうかBGMなんだけど、

20秒運動10秒休憩×8サイクルの基本形でやるなら、これをお勧めしときます。

運動時と休憩時でテンションが変わるし、あと数秒のところでカウントもしてくれる。

 

Workout Music Source // TABATA Cycle 1/8 With Vocal Cues (Work: 20 Secs | Rest: 10 Secs)


Workout Music Source // TABATA Cycle 1/8 With Vocal Cues (Work: 20 Secs | Rest: 10 Secs)

 

アプリもあります。

色々ありすぎてどれをダウンロードすればいいか難しいです。

ぼくはナイキのトレーニングアプリを信用してます。 

Nike+ Training Club

Nike+ Training Club

  • Nike, Inc
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

難易度、トレーニング時間、負荷の大きさなどでソートできるトレーニングメニューが結構な量ストックされているから飽きないです、

そしめ動画+丁寧な解説音声がある分、1人トレーニングの際に困ることはあんまりない。

トレーニングに合わせて音楽がついてれば最高なんだけどなぁ…。

 

また、はまったものがあれば書きたいです。 

第一四半期の研究:ダイエットに関する実証研究(運動編)

ここでは運動に関してやってきたことを書きたいのですが、
食事に関してよりもだいぶ短くなってしまいます。なぜなら私は筋トレについて教えてもらったことを勉強している途中だからです。
正直1年前からジムに入会していて、週2回くらいで走ったり泳いだりしてきましたが、全く痩せないどころか太っていました。
 

前項はこちら↓ 

mudame.hatenablog.com

 

mudame.hatenablog.com

 

運動したほうがいいです

運動をすべき理由は、基礎代謝が高いほうが人生楽しめるからです。
前項で書きましたが、私の最初の基礎代謝は大体1600kclでした。
これがもし1800kclに上がると、(普通の活動で消費する係数1.5を含めて)1600の人より300kcl多く食べられる計算になります。
あと、もし1400にまで下がったとしたら逆に300kcl食事を減らさないと太ることになります。
 
基礎代謝をあげるためには、もう言い尽くされている話ですが、大きな筋肉・体幹部分のトレーニングをすべきだと思います。
ただし、だらだら動いていても筋肉はそんなに発達しないのです。
自分に弱い人にとって、自分を追い込むトレーニングは絶対めんどくさくなります。
 
結論としては、筋肉トレーニングはプロにみてもらうのが1番だということです。
私の場合、元々通っていたジムのパーソナルトレーナープログラムに申し込みました。
結構高いので、お試しプログラムをいくつか受けてみるといいなーと思います。
実際、私は1ヶ月間最初のジムのパーソナルトレーナーさんが作ってくれたメニューをこなしましたが、
その間いくつかのジムに行って説明と体験をさせてもらいました。(暇人)
 

どうやるか

やってみた感想としては、
  1. ジムの集団レッスンを受けて追い込まれる環境を作りましょう
  2. トレーナーに正しいフォームを教えてもらいましょう
  3. 無酸素・有酸素をバランス良くこなしましょう
1)通っているジムに集団レッスンがあるなら、参加しましょう。
とくに追い込まれる系のバイクエクササイズとか、ボディコンバットみたいなやつです。
最初は参加すること自体に抵抗を感じたりやハードル高く感じるのですが、
空いている時間帯を狙って参加して、慣れていくといいです。
 
2)筋トレで1番大事なことは正しいフォームでやることです
器具を使うトレーニングも、まずは正しいやり方を習得しましょう。
正しい姿勢と、何に意識して運動すべきか、という点をメモしてできるようになるところからはじめましょう。
そうなるとプロに教えてもらうのが1番の近道です。
パーソナルトレーナー二お金を払うなら徹底的に聞きましょう。
 
3)何事も正しい方法をバランスよくです。
これは食事に関しても思ったことなのですが、人間はいろんなことをしていたほうが飽きないし、効率を上げられるとおもいます。
走るのが好きだから走ってばっかりいたのですが、それだと筋肉はつかないし、
足の筋肉が1番発達しているからといってスクワット系のトレーニングだけするよりも、
クランチ・ベントオーバーロウ・プッシュアップといろんな筋肉を鍛えたほうが筋肉量は上がりやすいです。
 
結果2ヶ月で2キロほど筋肉量があがりました。(インボディで測ったところ)
 

これから

これからも引き続き筋トレは続けたいですが、サッカーをまた始めたいなと思っています。
マッチョになるための筋トレではなく、アジリティを高めておじさんでもサッカーのできる体づくりを目指そうかなと思うこの頃。